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選挙結果を見ながら日本における全ての『改革』について考える

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この原稿は、いわゆる「予定稿」として選挙結果が出る前に書いているわけですが、事前の見込みどおりに行けば選挙結果は与党の圧勝、いわゆる「アベノミクス路線」は信任された・・・ということになっている状況だと思います。

それに対して、
A・「左翼ざまぁ!」的な凱歌を上げている人
B・「とりあえずほっとした」という人
C・「絶望した!右傾化する日本に絶望した!」
という反応が大まかにいうと考えられると思いますが、ふと考えてみると、

実はBとCは相互理解可能な未来を描いていて、その結果はAの人にも悪いものじゃないはず

なのではないかと私は思っています。

Bのあなたは、

『もう右とか左とかわけわからん論争はいいよ。ある意味引き返し不能なアベノミクスやりはじめちゃったんだから、もう完遂するしかないだろ?お前らちゃんと危機感持ってんの?』

と思っていることが多いだろうと思いますし、そうするともういわゆるアベノミクス「第三の矢」=「構造改革」をやりきるしかない、どうしたらやりきれるだろうか?ということがイシュー(決定的な課題)になると思われます。

で、そういうBの人が思っている「改革」と「C」の人が思っているビジョンというのは「全っ然違う」ように一般的に思われているが、そこが「薩長同盟」的に結びついて同じビジョンに向かって動き出さないと、結局日本における「Bの改革」も「Cの改革」も決して進まないだろう、しかし、そこが「結びつきさえすれば」、絡まった紐があるキッカケからスルスルとほどけていくように、日本における「改革」は進むし、

Bの人の願う「構造改革」
Cの人が願う「”戦後左翼主義の夢”みたいなもの」

の延長に、

Aの人が願う「日本すげえええええ!イヤッホー!!」

という構図が成立するように持っていけるんじゃないかと私は考えているわけです。

これは、

・「安倍政権的なものをどうしても潰したいと思っているCの人」にとって、今までのやり方では決して突き抜けられなかった積年の課題の解決の方向性を示すもの

であり、

・「構造改革をやりきりたい人」「グローバル経済における日本の戦略性をしっかり打ち立てたいと願うBの人」にとっても、自分たちの戦略への「抵抗勢力」をうまく説得して本当に「改革」をやりきるための方策として参考にしていただけるもの

になっています。

「朝日新聞的なもの」にトドメを刺すための出口戦略(後編)

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このタイトルで書き始めたのは数ヶ月前で、これは続編なんですが、これ単体でも読めます。

なんかちょっと物騒なタイトルですけど、内容は朝日新聞擁護派のあなた(社員とか関係者だけじゃなくて、要するに単純化した言い方で言うと”左”のあなた全員)にとっても悪い話じゃないものにしたいと思っています。

むしろ、第1回を書いた時以降、色々と頂いた反響を読んだり、あるいは世の中で展開されている議論を読む中で、「朝日新聞擁護派」の人たちが何を懸念していてどういう点にこだわっているのか・・・がわかってきたこともあり、今回はかなり「朝日新聞派」のあなたとしてもご自身の矜持やプライドや良心を失わないまま、「右」の人たちと共通のゴールに向かっていける方策を提示できると考えています。

経営コンサルタントの世界には「3C分析」という言葉があって、自社(Company)、競合(Competitor)、顧客(Customer)の3つの視点から偏りなく物事を見るといいよ・・・という話なのですが、そういう意味では、

Company: 朝日新聞だからこそできる!
Competitor: 産経新聞にはちょっとできない!
Customer: 潜在的に大多数の日本国民(および韓国・中国国民)みんなが望んでいる!

・・・そういう「進むべき領域」についてお話しよう
という野心的な記事です。寝っ転がってスマホで巡回してたらたまたま辿り着いたあなたも、ぜひ心して読んでいただきたい。

だいたいの目次は以下の通りです。

1・なぜ経営コンサルタントがこの問題に深入りするのか
2・日韓関係を経営コンサルティング事例に例えると?
3・朝日新聞支持派の良心も守れる解決策はこれだ!

朝鮮海峡デカップリングが日韓関係改善のカギかも。

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・普通のオッサンオバサンレベルの感情論から逃げない解決策を

最近、日韓関係を本質的に改善するには、現代人の薄皮一枚の意識を覆っている「意識の高い議論」だけじゃダメで、普通のオッサンオバサンの本能レベルに染み込んだ「東アジア人の歴史的本能」から考え直すべきじゃないか・・・というようなことを考えています。(この記事からもう4回めになってますが、この記事単体でも読めます)

で、そのためには「朝鮮海峡(対馬海峡)デカップリング」的なものが必要なんじゃないかと。

これは、沢山出てる嫌韓本ってのを一個ぐらいはちゃんと読んでみるべきじゃないか(それこそが異質との相互理解とかダイバシティってやつじゃないか)・・・と思って読んだ「誅韓論」って本を読んでいて思ったことなんですが。

まあね、人によると思いますけど8−9割受け入れられなくたっていいんですよ。1割ぐらい、「ああ、確かにそういう部分は日本人として腹立つよな」っていう部分が理解できれば、そういう点においてだけキッチリと韓国側に押し返させてもらえれば妥結点が見えてくるはずですからね。

で、実際経済レベルでは結構トンデモなことが堂々と書いてある本なんですが(日本の部品産業が対韓完全禁輸したらサムスンの工場が止まってサムスンの世界的売上を全部日本企業が取り戻せてウハウハ・・・とか)、ただ1つ”物凄く”なるほどと思ったのは、韓国に対する米軍の関与の減少によって東アジアのパワーバランスが変化したら、近いうちに何らかの形で朝鮮半島の一体化は実現するだろうという予測とか、

そうなった時にはむしろ「19世紀的状況」に戻した方が安定するんじゃないか・・・という話にはなんか盲点を突かれた

思いがしました。

「19世紀的状況」っていうのは要するに、

「中国と韓国」っていうのがどんどん結びついていくのをあえて止めず、日本はそれに深入りせずに比較的独立したポジションを維持する

・・・ってことですね。

その方向性には「東アジア人の本能レベルの安定感」が凄くあって、それに「対抗」して無理をすればするほどコジレる・・・んじゃないか

という指摘は”なるほど感”が凄いありました。

日本の知識人の習い性になっている「防波堤としての朝鮮半島説」は、言い出した時から過去の日本の失敗の根幹がそこにあって、その朝鮮を守るために満蒙が必要となり、中国が必要となり・・・とはてしなく…

日本女性がイキイキ(というよりキャピキャピ?)働ける社会とは

・日本の女性は「実は凄い権力を持っている?」

以前、日本に住んでるアメリカ人の友人が、「日本の奥さんは絶対権力を持っている」と冗談めかして言ってた・・・という記事をネットに書いて、結構な評判になったことがあります。

彼と彼の奥さんがふたりとも私の妻の大学時代からの友人で、言葉の問題で話し相手がいなくて寂しがってる・・・というので三重県の山奥まで会いに行った時に、彼ら3人の若いころが写っている大学時代の写真のアルバムを見ている時に出た話なんですけど。

(以下引用)
私: 君も随分印象変わったね。顔つきに深みが出てきたっていうかさ。
彼: そりゃあ日本人のオクサンと4年も暮らしていれば苦労もするさ。
私: そうなの?彼女優しそうじゃない?
彼: “あえてノーコメントですという表情”
(その態度に二人の妻が大爆笑↑)
私: よくアメリカ人女性の方が一緒にいるのは大変で、日本人女性は色々と受け入れてくれるから楽だみたいな話聞くけど・・・
彼: 最近覚えた漢字なんだが、日本語のオクサンという言葉の“奥”っていう字は本当に真実を突いている。
(おそらく“Sanctuary=聖域”的な意味だと思われる)
私: なんじゃそりゃ(笑)
彼: ジャパニーズ・オクサンたちは私は何もコントロールしていないですというフリをしながら実は全てをコントロールしている。巧妙な絶対権力的なものがそこにはある。(引用終わり)

「朝日新聞的なもの」にトドメを刺すための出口戦略(中編)

・朝日新聞的なものの「良くない部分」にトドメを刺すために、「保守陣営」が繰り出すべき最後の一手とは?

前回の記事では、お盆に実家に帰った時に周囲のオバチャンの集まりとかの「草の根」レベルにおいて、今までにないタイプの「左右の理屈とかじゃないナマの嫌韓感情」が広がっていることを感じたことから、「とりあえず日本が悪かったってことにする」ような仕切り方じゃない「中立的なあたらしい解決法」を左右一緒に考えていかないと、今のままでは何をやってもどんどん「草の根の嫌韓感情」は増幅されていってしまうだけだろう・・・という話を書きました。

多少あおり気味のタイトルで書いているので、ただ単に朝日新聞を敵視している内容のように思われるかもしれませんが、ちゃんと読んでいただくとそうではないことはわかっていただけると思います。

その記事に対して、ある「かなり”右”な雑誌(見慣れていない人には目次を見ただけでギョッとするほど”極右”なレベルの雑誌)」の編集者の方から、私のホームページのコンタクト欄を通じてかなり熱いメールを頂いたんですが、それがなかなか示唆的でした。

要約すると、「朝日新聞的なものにトドメを刺すには、我々(彼ら)保守陣営こそが、今こそ反省し、変わらなくてはいけないことがあるんじゃないか」という趣旨の文章で。

(以下引用)
たとえば今回の記事でも、「あまりに日本を悪くいいすぎた反動」としての いまの「嫌韓化」というご指摘にうなづきつつ、 一方で朝日が「過去の誤報」を認めた今、このまま突っ込んでいくとこれからの「保守」は今の「リベラル」の辿ったような道を歩むことになるのでは? と、危機感さえ持っています。(中略)
「過去の日本の神格化」によって問題点はすべてなかったことになってしまうという「日本悪玉論」の単なる裏返しになりかねないという危機感です。
本来「(リベラルに対抗する存在としての)保守」は嫌韓でもなければ、改憲でなければならないということもなかったと思うのですが、保守の側も硬直が見られ、「〇〇でなければ保守ではない」という論調が横行し始めています。
「日本にしかできない」方式を世界の真ん中で唱えるために、保守の側もやらなければならないことがある、と考えております。 (引用終わり)

「朝日新聞的なもの」にトドメを刺すための出口戦略(前編)

・深く広く日常的に広がりつつある嫌韓感情

今年のお盆は実家の神戸に帰っていたんですが、今回は珍しく妻が用事で帰れず一人で帰ったので、「ワルそうな奴はだいたい友達」みたいな生き方をしてる地元の幼馴染と飲みに行ったりフットサルをしたり、母親と最近のオバチャン友達グループの中の流行について時間をかけて詳しく聞いたり・・・することになりました。

それで思ったのが、過去数年に比べても「草の根」的な有形無形の「嫌韓」感情が、チラホラ目立つようになってきたなあということです。

もちろんそんな話ばっかりするわけじゃないですから、普段はわかりません。でも何かの拍子にそういう話題になると、明らかに「なんか嫌だよねえ」あるいは「物凄く嫌だよねえ」という感じが共有されている。

ずっと地元で暮らしていて子育てを始めている幼なじみとそのフットサル仲間(男・30代なかば)が「嫌韓」的な傾向を持つのはよくメディアでも触れられていることですが、その母親やオバチャンのグループの中で、「なんとなく嫌韓」あるいは「かなり嫌韓」的気分が浸透してきているのは結構「あたらしい」感覚でした。

一応言っておくとウチの母親はかなり早い時期からリトミックの教室を主催していて、口を開けば「欧米じゃあこうなのに日本は遅れてるよね」的なことを言っては周囲に嫌がられるタイプの実に「リベラル」な人間です。私が産まれてこのかたずっと朝日新聞を取ってきてもいる。

その母親に、例の朝日新聞の慰安婦問題の再検証記事について

「え?あれってウソから始まって世界中で問題にしてしまってるってこと?なんであんなことするの?意味わかんないんだけど。」

・・・と聞いてこられると、私としても返答に困ってしまいました。

慰安婦もホロコーストも再検証ぐらいできないと世界平和なんて無理

今、中東のパレスチナ自治区ガザにおいて、イスラエルとパレスチナの過激派組織ハマスとの断続的な戦争が続いています。「事件」とか「紛争」とか言うよりは既に「戦争」のレベルで、断続的な停戦合意をお互いがなし崩しにしてしまったりして、過去の紛争とは次元の違う被害になっている。

この文章を書いている時点ではなんとか停戦合意が暫定的に維持できているようですが、今後どうなるかはまだわかりません。パレスチナ側の死者数は5日時点で1834人(ほとんどが一般市民)、イスラエル側は軍人64人と3人の市民だそうです。

今回の件がいままでと大きく違うのは、「イスラエル側」に対する国際社会の目がかつてないほど厳しいものになりつつあることです。

ニューヨークでは”イスラエルに抗議する在米ユダヤ人”のデモが1万人集まったそうで↓
10.000 Jews protest in New York against Israel's Policy Remember Jews aren't Zionists #GazaUnderAttack#FreePalestinepic.twitter.com/LEfcw2Thud— Baha Amro (@DrBaha) 2014, 7月 31

ユダヤ人ですらこうですから、世界的に「イスラエルいいかげんにしろ」ムードは非常に高まっていて、欧州を中心に、宗教的に中東と無関心ではいられない地域ではイスラエル国家だけでない「反ユダヤ主義」感情も台頭しつつあるとか。

倉本圭造と文通しませんか?・・というお誘いについて。

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今までやってたSNS形式の会員組織とは別に、倉本圭造と文通しませんか、っていうサービスを始めようと思っています。ここは、その狙いや経緯などが書かれたページです。ご希望の方はよく読んでからお申込みください。

あくまで憲法を守りたいリベラルのあなたへの手紙

集団的自衛権に関する憲法解釈変更の閣議決定があってから、テレビのニュースや新聞が、そしてツイッターやブログが、まるでこの世の終わりが来たかのような論調が爆発していて、私も自称リベラル派の一員として、逆に危機感を覚えています。

あまりにオドロオドロしいし、中には陰謀論だとか、安倍氏個人の資質に対する酷い人格攻撃があったりして、そういう方向で話が盛り上がれば盛り上がるほど、余計にこの流れは止まらないということになりそうです。

一方向的な言論に一方向的な反論をぶつけて、ふぅ、スッキリ!(ってそれを叫んでいる人はスッキリしたかもしれないですけど)・・・という状況は、だんだん辞めていきたいですよね。

今の安倍政権が「これだけのことができている」状況は、(選挙システムに問題があるんだとか色々言いたいこともあるでしょうが)やはり安倍政権側が悪逆無道で無責任な戦争したがりなだけじゃなくて、それに対抗する人たちの「言ってること」が、今までいつも「一方向的」すぎて、「相手側に全ての責任」を負わせてしまうようなタイプのものしか提示できなかったことが、やはり一周回ってきて原因なんじゃないか、という観点をちょっとでも持たないと、お互いの意地の張り合いがさらに引くに引けなくなって、ほんとうにこのままズルズルさらに・・・ってことになりかねませんよ。

だから、自分がカッコイイこと言えてスッキリ!ってだけに終わらないような、「相手側の理屈も包含するような立場」を、「アンチ安倍側」の人間が考えだしていかないと、相手の価値観において相手の中では完全に論破されている(それが正しいかどうかは異論があるでしょうが)意見のツブテを全力で投げつけているだけでは・・・ねえ?

で、なんとかしたい・・・と思っており、かつ私はずっと「こういう問題」をなんとかしたいと思って先日そういう趣旨の本を書いたぐらいですから、

「あくまで憲法を守りたいと思っていて、日本の現状に本当に危機感を抱いており、今まで通りの紋切り型のツブテを投げているだけじゃあダメなんじゃないか?と思い始めているリベラルのあなた」

のために連続して「どういう方向で押していくべきなのか」を大まじめに考える「手紙」を連載として書いていきます。

イケメンじゃないスター=メッシvsイケメンなスター=ネイマール

「サッカーという文化とグローバリズム、その中での日本代表だけでなく日本経済の戦い方」というようなテーマでネットに連載をしてるんですけど(第1回第2回第3回第4回)、今回のテーマはちょっとイロモノ的ですが、「スター選手」と「イケメン性」についての分析です。

本田選手は4年後も中心選手でいられるか?

「サッカーという文化とグローバリズム、その中での日本代表だけでなく日本経済の戦い方」というようなテーマでネットに連載をしてるんですけど(第1回第2回第3回)。

最後の日本代表vsコロンビア戦、グウの音も出ない形で負けてしまった日本代表ですが、敗因という意味で大きくくくれば、第2回で書いたような「現代日本のアドレナリン過剰な組織マネジメントの問題」ゆえの、攻めはするけど攻め切れない決定力不足ということになるように思います。

また、「なぜそうなってしまうのか?」をより深く理解するには、第1回で書いたような、「日本国内の”野球的文化”との矛盾があって腰が定まりきらない」という問題があって、でもだからこそ「サッカーが分析的に捉えられる世界的トレンド」ゆえに日本代表の今後の活路もあるはずだ・・・という話が重要であるように思います。

そして、今後4年間を占う上で決定的なのが、「勝ち切れないビミョーな戦い」を勝ち切る決定力を持つ「スター選手」とはどういう存在なのか、について書いた第3回の内容でしょう。

というのも、本田選手が今後どういう存在になっていくのか・・・が、今後4年間の日本代表チームがどうなっていくのか?に大きく影響を与える『選択』になるからです。

ギリシャ戦のような”ビミョー”な試合の打開策は?

ワールドカップ期間中に、「サッカーという文化と日本の未来」についての色んな角度の分析を連載としてネットに書いているんですが(第1回第2回)、今回のテーマは「いわゆる”スター選手”vsデータ分析思想」です。



20日朝に行われたワールドカップ一次予選、日本対ギリシャの試合は、「ビミョー」な試合でしたね。

決勝トーナメント進出を目指して起死回生にかける日本代表は、高いボール支配率を保ち、常時攻めてるっちゃー攻めてるんだけど・・・いやなんかこう・・・・ねえ?あんまり入る気がしないっつーか・・・

と思っている間に終わってしまい、その日の色んなテレビ局の色んなニュースでは色んなキャスターや色んなコメンテーターが色んな感想を述べていたんですけど、みんな判で押したように一様に「うううううん」的な唸り声から入る感じで。

残念だった!けどなんか・・・いや、失点はしなかったんだし、ボール支配率も高かったし、自分たちのサッカーができた・・・と言っていいのか?いやしかしね・・・なんかこう・・・・「ビミョー」な不完全燃焼感が・・・・

サッカー日本代表の敗因はアドレナリン過剰?

前回、「サッカーだけの国」にはない本能的な難しさが日本代表にはあるが、逆に「野球も強い国だからこそのサッカーの強さ」を追求すれば他にない強みになるしそれは経済の復調にも繋がるという話をしました。

それはつまり、各人の「役割」が明確にあってしかもそれが当然のごとくみんなに承認されている野球文化と、常に色んな可能性がありえて「周りの承認」とか関係なく個人で決断し続けることが必要なサッカー文化・・・との本能的なギャップに苦しんでいる日本代表は、常に「サッカーだけの国」に比べて「意識して意識してアタマで考えて」なんとかやっている・・・という要素があり、それが「調子が良い時の瞬間最大風速的な”良い攻撃”と、緊張の糸が切れた時の突然の脆さにつながってるのではないか」という話でした。

しかし今後、サッカー自体が物凄くデータ的に分析される傾向が強まることによって、「サッカーが野球的なスポーツに近づいてくる世界的なトレンド」があることから、そこに日本代表の未来の活路があるだろう・・・・という話などについては、前回の記事を参照いただければと思います。

さて、今回はより詳しく前回のコートジボワール戦についての話と、サッカー代表チームだけに限らず最近の日本の「組織マネジメント」における「アドレナリン過剰」の問題について詳しく考えてみます。

サッカー派と野球派はなぜ仲が悪いのか?

前回は余談に入って任天堂ゲーム機vsソニーゲーム機だとか妖怪ウォッチだとかいう話になってしまったんですが、気を取り直して、ワールドカップに合わせて「サッカー文化とは人類にとって何なのか」という大上段な論考を書きます。

サッカーというのは不思議なスポーツで、ワールドカップに出てない年でも、期間中はお祭り騒ぎになるほどに人気な国があるかと思えば、逆に特にアメリカ人なんかはいまだに、「ワールドカップ?ああ、やってるらしいね。ところでアメリカって出てるんだっけ?(最近ずっと出てますよ!)」的な人が結構いたりする人気の偏在っぷりが特徴です。

日本人の間でも、なんとなくWBCとワールドカップはオリンピックと同じノリで応援する(けどそれぞれのスポーツについて普段は全然気にもしない)・・・という層を除けば、「俺は明確に野球ファン」だという人で「熱心なサッカーファンでもある」人はかなり少なく、その逆も真であるようです。

任天堂ゲーム文化からのドラえもん的希望=妖怪ウオッチを応援したい

ワールドカップ始まったし、「サッカー文化と野球文化の違い」はどういうところにあって、その両方に強くなろうとしている日本のあるべき姿とか、サッカー文化とは人類にとって何なのか?といった大きな話まで、連続で文章を書いてみようと思っていたのですが。

その手始めに、時にネットで喧嘩のネタになるという意味において、サッカー文化と野球文化との対立は、ソニー製ゲーム機VS任天堂ゲーム機的な対立感情に似ている部分があるな・・・などと考えていたら、最初はまず全然違う話題からはじめることになりました。

あなたは、最近話題の「妖怪ウォッチ」というゲームをご存知でしょうか。レベルファイブという福岡の会社が作った任天堂3DS用ゲームで、発売当初はそれほどではなかったものの、アニメなどとのクロスメディア展開から大化けして、今や関連おもちゃの入手困難さが色んなニュースになるほどの存在・・・らしいです。

私がこれを知ったのは、最近甥っ子がウチに来るたびに私のヒザの上に乗ってタブレット(ちなみにソニー製!)でアニメ版「妖怪ウォッチ」を一緒に見たがるからで、最初は正直結構面倒クサイ思いを持っていたんですが、これが大人が見ても笑えるんですよ!

30分番組の前後半で別の話をやってるので、正味10分ちょっとで一つの話なんですが、大人が見るお笑い芸人さんのコントとかでもこれほどのクオリティで笑える話ってなかなかないんじゃないか・・・というぐらい笑えます。すごい。

東電さんも日本の男も頑張ってるんだし・・・からの新しい未来。

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前回、アメリカ人の友人が「日本の女性は実は物凄い権力を持っている」という話をしていて、「そういう話も正直にできる雰囲気」の中であたらしい日本の男女関係のモードは作っていけたらいいよねという記事を書きました。

その後私が少し忙しくて間があいてしまいましたが、その間にジャーナリストの佐々木俊尚氏にご紹介いただく

たいへん面白い視点の良記事。グローバリゼーションと各民族の文化をどうつなぐのかという解のひとつとしての考え方。/アメリカ人『日本の女性は絶対権力を持っている』? | 倉本圭造 http://t.co/WDMx2nZUF0— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2014, 5月 17

などしたこともあって、結構な反響がありました。

アメリカ人 『日本の女性は絶対権力を持っている』?

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前回、ゴールデンウィーク中に半日話し込んだ「非常に政治的なアメリカ人青年との対話」についての記事を書きました。↓
http://keizokuramoto.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html

そういう「政治的」な話以外で彼との対話で一番面白かったのは、

「日本の女性は(意外にも?)凄い権力を持っている」

という話でした。

その話は、彼ら夫婦(と私の妻)の若いころが写っている大学時代の写真のアルバムをみんなで見ている時に出たんですけど。

私: 君も随分印象変わったね。顔つきに深みが出てきたっていうかさ。
彼: そりゃあ日本人のオクサンと4年も暮らしていれば苦労もするさ。
私: そうなの?彼女優しそうじゃない?
彼: “あえてノーコメントですという表情”
(その態度に二人の妻が大爆笑↑)
私: よくアメリカ人女性の方が一緒にいるのは大変で、日本人女性は色々と受け入れてくれるから楽だみたいな話聞くけど・・・
彼: 最近覚えた漢字なんだが、日本語のオクサンという言葉の“奥”っていう字は本当に真実を突いている。
(おそらく“Sanctuary=聖域”的な意味だと思われる)
私: なんじゃそりゃ(笑)
彼: ジャパニーズ・オクサンたちは私は何もコントロールしていないですというフリをしながら実は全てをコントロールしている。巧妙な絶対権力的なものがそこにはある。

オバマ的・朝日新聞的理想とネット右翼さんの願いが直結する日

ゴールデンウィーク中に、かなりポリティカル(政治的)なアメリカ人青年とまるまる半日話し込む機会があったんですよ。

日本語で「政治的」って言うと陰謀溢れるタヌキおやじみたいな印象ですけど、ここで言うポリティカルっていうのはいわゆる「意識高い系」というか、大真面目に大上段な議論が好きなタイプのアメリカ人っていうことですね。

そしたら、この記事のタイトル「オバマ的・朝日新聞的理想とネット右翼さんの願いが直結する日」的な流れに持っていける可能性を凄く感じたんですよね。

なんか、今は「あまりに方向性が違う」ように見える二者がわかりあえる文脈を作ることで、今の時代の世界的な分断を超える可能性を実現できる道があるはずだ、と強く思ったんですよ。

この記事ではそれについて話します。

アメリカに『完璧』を求める情けない態度はもうやめよう。

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オバマ大統領が日本を、そして韓国を始め東アジア諸国を歴訪していることが連日のニュースになっています。

中でも日本国内で大きなニュースになったのは、尖閣問題について安全保障条約の適用範囲内だと大統領が公式に述べたことでした。(アメリカ国内では意図的なのか何なのかほとんど報じられなかったそうですが)

それについて、日本側が「ゴネ」たからだ・・・という見方ももちろんできるんですが、一方で「アメリカはここで引くわけに行かない」運命に飲み込まれているんだ・・・という見方も、我々は持ってみるべきではないかと私は思っています。

要するに、彼らが日常的に過去10年-20年の間維持してきた「特権的地位」ゆえに享受してきた「前借りした果実」というのがあるわけですよね。その「特権的地位を享受した過去」が「負債」となって今のアメリカには載しかかっているのです。

日本側としては、そういう状況をうまく使っていくことが大事になってくるはずです。

つまり、

「過去何十年間の間、あれだけ偉そうにしてたんですから、ま・さ・か!ここでNOと言ったりしないですよねえ(チラッ)」

というようなアメリカの弱みを、日本は握っているのだ・・・と言うことです。

ネット右翼とかいう野蛮人どもを黙らせれば全て解決・・・なのか?

日・中・韓同士の歴史認識問題による関係悪化が種々の問題を引き起こして久しいですが、ウクライナ情勢などの紛糾によって世界全体が不安定になってくることで、「いつまでもモメ続けてるわけにはいかない」という状況にもなりつつあるようです。

アメリカが仲介にはいることで、色んな歴史認識問題の”トピック”たちにも「手打ち」が行われる情勢に、今後なっていくことが予想されます。

誕生直後の第二次安倍政権に強い期待を抱いていた日本の「草の根的な保守主義」さんのうち過激な熱情を抱えている方にとっては、今後色んな形の「妥協」を強いられる可能性が出てきている。(その結果、長く続いたネット系の右翼さんたちと安倍政権との心理的距離も少し離れつつある部分があるような印象を受けます)

もちろん、もともと「一切の妥協をしなくてすむ」と思っていたわけではないにしろ、その「妥協」を最小限に留めたいと、もし読者のあなたが「草の根保守」の性根を持っておられる方なら、切実な感覚として毎日感じておられることと思います。

逆に、「アンチ・過激なナショナリズム」を信条とされている方なら、だんだん国際的な圧力が高まってくる中で安倍政権が「正常化」していって、ネット右翼とかいう野蛮人どもを再度黙らせることができる見通しが立ってきた状況下において、「よし、もうひと押しだ!」という期待を持っておられることと思います。

で、どちらの方にも私が伝えたいと思っていることは、これから「国際的外圧」的なものが高まっていくことで、色んな歴史問題に対する「手打ち」が「公式」に行われていけば、これで東アジアの問題は一件落着!心からの平和に満ちた世界になる・・・・のか?というとそうはならないってことです。

英語公用語化がむしろ引き出す日本らしさの本当の潜在能力。

先日、アメリカ在住の不動産投資家、Gen Shibayama(@gshibayama)さんと、たまたまツイッターで連続リプライ会話をしたんですが、それが凄い面白い(爆笑できるっていう意味で)だけじゃなくて、なんかもっと広い範囲の人に読んで貰う価値がある内容だったと思うのでシェアします。

テーマは、

・「楽天やユニクロといった英語公用語化」している企業の中に、むしろお行儀の良い日本の大企業にはない「日本らしさ」が宿っている部分があるのではないか。

・それをもっと引き出すにはどうしたらいいのか?

といったあたりです。

「英語公用語化」って、脊髄反射的に色んな人の感情を刺激してしまうテーマだと思うんですが、この話にいつも「全力で反対」しているアナタにも、多分読んで損はないものになると思います。

以下、まずツイートをそのまま転載します。(最初は意外な話から始まります)

『良識』を『炎上』させよう。そしたらヘイトスピーチも消えるよ。

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今や日本中が注目していると言っても過言じゃなかった小保方氏の釈明会見についての、コラムニストの小田嶋隆さんのエッセイが凄く良かったんで唸りました。

何が良いって、

「地味で良識的」なのに、一種の『炎上』をしてる

ってところなんですよね。

私は今まで、ネットで出会った人に直接アクセスして、結構な額を振り込んでもらう形態で活動してきたので、あんまりアクセス数を増やしたくない、できればひっそり生きていきたい・・・と思っていたんですよ。

でも、自分の仕事の段階的に、そろそろ「広範囲にリーチ」しなくちゃいけないな・・・となってきた時に、

「地味で良識的なのに、一種の”炎上”をするような、そういう方向性ってないもんかなあ?あるはずだよなあ?」

ということを、たまたま昨日ツイッターでぶつぶつ呟きながら考えていたんですが、そしたら次の日に「実物」が向こうから飛び込んできたぜ!という気分でした。

普段はこんなビジネス系ネットサイトなんか読んでなさそうな、大学の古い友達とかもガンガンリツイートしていたり、また特にフェイスブックとかの「ちょっとナイーヴだけど理想主義的」な人たちがガンガン口コミしていて、「そうそう、この感じだよ!」と思ったんですね。

チャゲアスの客席の『うおおおお』からの「東アジアの平和」。

当時はそれほどでなかったんですが、「CHAGE and ASKA」さんのファンに最近なったんですよね。

で、色んな動画や曲を漁っていて思うのは、彼らの全盛期の客席って「独特の雰囲気」があるなあ・・・ってことなんですよ。

よく「2ちゃんねる」とかで、オタクさんの熱烈な反応を表す表現として

オタ 「うおおおおおおお!」

というような書き方をすることがありますが、

「まさにそれ」

が、

もっと「カッコイイ形」で実現

されていたのがチャゲアス全盛期の客席だったんじゃないかと私は思っています。

話題のネット投げ銭サービス、『note』に参加しました。

僕の「21世紀の薩長同盟を結べ」のダイジェストも昔連載していたサイト、「CAKES」が開始した新サービス「note」に参加することにしました。

noteの倉本圭造のアカウントはこちら

noteについての公式説明はこちら

昔、ニコニコ動画とかで、物凄いクオリティの作品を作ってる人に対して、

「振り込めない詐欺」

ってコメントするのが流行ってましたよね。(今はもう死語かな?)

この前「日中韓が心の底から仲良くなる方法」っていう記事を書いた時に、出版社ディスカバー21の干場社長に、「これは凄い!お金を取るミニ電子書籍にしたらいいのに!」って言ってもらったことがあるんですが、「そんな感じ」で。

iPS細胞の山中教授と、スティーブ・ジョブズの共通点は?

いきなりですが質問です、

スティーブ・ジョブズの父親は、どういう人物だったのか?

ご存知でしょうか?

(細かいことを言うようですが彼は生まれた直後に養子に出されているので、ここで言うのは“育ての親”のポール・ジョブズさんの方です)

えっと、確か大学行ったことない人で、でも実直な感じの人で、結構スティーブ・ジョブズはその養父のことが好きだったんだよな・・・でもあんまり印象無いなあ・・・

というあたりが、「俺はマックファンだし、スティーブ・ジョブズについちゃ結構知ってるぜ」というあなたでも普通の感覚ではなかろうかと思います。

稀代のアントレプレナーでプレゼンの天才、そして周囲には時に無茶苦茶な暴君になる大変人、あの故・スティーブ・ジョブズの破天荒なストーリーの中に、脇役も脇役として出てきた、

「ん?ああ、いたね、そういう人」

って感じの人がポール・ジョブズさん・・・だと私も思っていたんですが、最近遅ればせながらスティーブ・ジョブズの伝記(生前の本人が全面的に協力してウォルター・アイザックソンという人によって書かれた本→上巻 ・ 下巻)を読んで、ポールさんのスティーブ・ジョブズへのあまりの影響力の大きさに驚愕しました。

「ああ、いたね、そういう人」どころか、スティーブ・ジョブズをスティーブ・ジョブズたらしめた人を世界から10人、いや5人だけ選ぶとしても、必ずポールさんは外せないってぐらいじゃないか・・・・ってぐらいの印象だったんですよ!

日本はもっと学歴社会になるべきだ!

(なんか珍しく煽り口調のタイトルになってますけど、最後まで読んでいただけると”真意”が伝わるかと思います。結果的に僕のやってきたことの集大成的な力作記事になりました。)





日本はもっと学歴社会になるべきだ・・・と、色々な探求の結果私は最近そう結論づけています。

とか言うと凄い嫌なことを言い始めるような感じがしますけど、最近日本を揺るがせている「論文ねつ造問題」とかにも関わってくる大事な話ですのでまあ聞いてください。

私が言いたいことを端的にいうと、

「ペーパーテストの細かい点数にこだわるなんて下らないよね!」とみんなが安心して言えるぐらいには学歴社会であったほうがいい

ってことなんですよ。

「知的なネット論客さんたち」との協力関係によって、「●●人を殺せデモ」みたいな不幸な形で噴出しているエネルギーを、「ど真ん中の道」へ誘導したい。

最近、「日本がアメリカに勝つ方法」に対する色々と「熱い」反応が・・・特に伝統的なタイプの「革命家気質」というか、「社会運動家気質」の方からの反応がネット上でちょくちょくあるんですよね。

しかも、「ネットにもこんなに本当の意味で知的な人がいるもんなんだなあ」ってぐらいの的確な批評をしてくれてるんですよ。

なんか、「本当の意味で知的」ってちょっと煽ったような言い方だけど、要するにただインテリ世界の中での内輪のおしゃべり・・・で終わっちゃいけないだろ!?っていう責任感がある「知性」の形っていうかね。

「そういう革命家型の知性さん」たちとの相互作用によって、日本を「奥底からかき混ぜる」ことができるんじゃないか・・・っていう感覚すら最近抱くようになってきてます。

とりあえずそういう人たちの実例として、凄い熱烈な連続ツイートで「日本がアメリカに勝つ方法」を紹介してくれた人がいるんで、その連続ツイートを転載させてもらいながら、この記事のタイトル

「知的なネット論客さんたち」との協力関係によって、「●●人を殺せデモ」みたいな不幸な形で噴出しているエネルギーを、「ど真ん中の道」へ誘導したい。

みたいなことを書こうと思っています。

「最強将棋ソフトの勝ち方」と「スティーブ・ジョブズの遺言」

久保明教さんという方が書かれた文章が、あまりにも見事でシビレました。

計算する知性といかにつきあうか――将棋電王戦からみる人間とコンピュータの近未来
久保明教 / テクノロジーの人類学

将棋の電王戦(コンピュータとプロ棋士との対戦イベント)について、一戦ごとの戦いの詳細に踏み入りながら、将棋マニア以外にも「そこで起きていること」が理解できるだけでなく、「人間と人工知能との付き合いが生み出す未来」についての考察も読ませる展開で。

ほんと良い文章だと思ったので、ぜひリンク先をお読みください。

いくつも読ませる部分があったんですが、非常になるほどと思ったのは、

「コンピュータには大局観がなく損得計算しかできないが、プロ棋士には読みの数ではコンピュータに負けるかもしれないが“大局観”がある」

という一般人の思い込みは

「間違い」

だってことでした。

「ヤンキーさん」たちは、実は「インテリさん」たちに凄く「期待」している。それに答えてこそ日本の「インテリ」の存在意義ではなかろうか。

最近、雑誌・ネット・テレビ・その他のあちこちで、日本の「ヤンキー(地元志向で仲間との絆を大事にする・ノリと気合で生きるイオン大好きな地方民で・・・)」さんたちについての話題が取り上げられているので、遅ればせながらそれに参戦します。

こういうのって、やはり「ヤンキー」さんたちを「全的に持ち上げる」「全的にクサす」のどちらも良くないですよね。

今度はリベラル側の手で「戦後レジームの総決算」を始めよう!

ウクライナ(クリミア半島)情勢が地味にスゴイことになってるな・・・と思うんですが、これは日本とは全然関係ない遠い世界の出来事のようでいて(地理的に見ると確かに遠そうなんですが)、「世界全体のパワーバランスの変化」という意味ではかなり明確な因果関係を持って日本国内の情勢を変化させていくだろうなという感じがいています。

で、その「世界の流れの変化」が日本の中でどういう風に効いてくるのか、そしてその変化の中における、日本の「国益」として最善で、かつ世界の普遍的な何かへの貢献もできる方策ってのはなにかっていう話を考えてみたいと思います。

なかなか簡単には言えそうにない内容なので、先に要約文的なものを書いておくと、

1  「現代世界の”とりあえずのシステム的な仕切り”(一言で”アメリカ主導のグローバリズム”と呼んでもいい)」に対する「異議申し立て」をする勢力は常に必要で、過去10年超の日本のナショナリスト的な立場の「良くない部分」は、「グローバリズムシステムの不完全さ」を「人類全体の普遍的なフェアさに照らして適切な位置まで押し返す」ための「必要悪」的扱いで存在を許されてきたところがある。

2 しかし、今後「新・東西冷戦」的な状況それ自体が、「異議申し立ての機能」を担うことになっていくので、過去10年超ほどの間ある意味野放しにされてきた日本のナショナリズムの「良くない部分」は今後通用しづらくなってくるだろう。

3 ただしその結果として、「日本のナショナリストさんの悲願の根っこにあった思い」自体は、より国際的普遍性に則った視点からちゃんと定義され、言挙げされ、大手を振って世界の政治・経済の運営メカニズムの中に吸い上げることが可能になる情勢になる。

4 そういう「リベラル側の手による戦後レジームの総決算」が日本から起きていくことによって、アメリカの圧倒的パワーが一歩減衰した分だけをちゃんと「秩序だった協調的リーダーシップ」に置き換えていくことができ、そのプロセスを利用して日本は「項羽と劉邦」的なメカニズムで自分たちのパワーを最大限に世界の中に確保していくことが可能になる。

って感じですね。では以下結構長く書きます。

”はたらく女子さん”から”革命家さん”まで、それぞれのタイミングでご参加ください。

広報女子ブログさん(中小企業の広報担当者が集まる勉強会みたいなものらしい)が新著「日本がアメリカに勝つ方法」を紹介してくれました↓。
http://blogs.bizmakoto.jp/703mix/entry/17450.html
デザイン会社さん・コラージュ作家さん・編集者さん・オビ文推薦者さん・・・までが、一個の本の「内容」に対して一点ものでアーティスティックに作りこんで仕上げていくっていうような雰囲気に”広報女子”として感じ入って「ジャケ買い」してくれた・・・そうです。

書籍中の図を全て公開しておきますので、ご自由にお使いください。

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新刊が出て数日経ちましたけど、なんかブログのアクセスもちょくちょく増えてるし、リンク元の表示を見るとフェイスブックとかからの流入もあるみたいなんで、紹介してくれてる人がいるんだろうなあ・・・と感じています。

で、前回の「21世紀の薩長同盟を結べ」の時も、かなり熱い紹介ブログを書いてくれた人とかがいたんですが、内容を毎回ぎっちり詰め込んで書いてるので、熱い紹介ブログ等を書いてくれる人は、凄い量の本からの引用文を書いて紹介してくれる人が多かったんですよね。

そういう熱い読者さんが「面白かったよ!」って紹介して下さる時のために、今回の本はかなり図が重要な要素になってるんで、本の中に使われている図のファイルを公開しておくことにします。(前回の本は図を用意したものの入れられなかったんですが、その絵も数枚ついでに公開します)

基本的にいわゆる「コピーレフト」的な感じで、出典を明記(本のタイトルとか僕の名前程度でいいです。このブログへのリンクもあれば最高ですが)してくれる限りにおいて、どのように使ってもらっても構いません。悪意のあるミスリーディングを企図したものでもなければ、コメントを書き込んだり等の改変もOKです。

別に僕の本の紹介ブログでなくても、たとえば「項羽と劉邦作戦」みたいなことについて共有してくれる人がいたりとか、日本と世界を良い方向へ向かわせようと企図することであるならどんどん使ってください。

日・中・韓が心の底から仲良くなる唯一の方法。

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この記事は、件名通りの内容で、今年二冊目に出したいと思っている本の概要を書いてみようと思っているものです。(追記ですが、結局次の作品は別のテーマになったので、この記事の本は2015年に持ち越しになりました。)

少し長くなりますがかなり真面目に書こうと思っているので、もし読者の方のご友人等に、日本語の読める中・韓関係の方がいらっしゃったら回覧していただけると幸いです。



先週末の東京は凄い雪でしたけど、僕もたまたま企業コンサルの仕事で東京にいて、で、吹雪の中靖国神社に行って来たんですよ。

(クリックで拡大します)

コンサル仕事と、出版社二社との打ち合わせのアポイントの合間に、前日泊まりだったんでデカいスーツケースを引っ張りながら、メチャクチャ寒いし地面凍ってるし雪は降ってるどころか吹雪いてるし・・・・ってな状況で、わざわざ靖国神社に行く僕は物凄く筋金入りの右翼か?って感じですけど、でも行って良かったです。

雪の靖国神社は凄いキレイだった。

僕はいわゆる狭義の「右翼さん」じゃないんですが、しかし「靖国神社を否定する立場の上にあたらしい世界平和などありえない」と考えているんですよね。

で、そういう「矛盾した立場」のところから解きほぐしていかないと、日中韓の各国のナショナリストさんたちと、一本気で単純な20世紀型の「リベラル」さんが、それぞれ自分たちだけの内部言語でお互いを罵り合っていたってこの問題は解決できないんですよ。

要するに、

ある種リベラルというか、「ナショナリストではない」立場、「国際的な普遍性」みたいなものを重視したい立場の人の「言葉遣い」によって、「靖国神社の存在意義」を「捉え返す」

みたいなことが必要な時期に来てるんですよね。

それができないと決して東アジアの問題は解決しないし、それができたら全て解決する、そういう「時代のイシュー(決定的な課題)」がここにあるんですよ。

新刊『日本がアメリカに勝つ方法』序文公開ページ。

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お久しぶりです。倉本圭造です。

2月26日に晶文社から新刊、「日本がアメリカに勝つ方法」が発売されます。アマゾンページは→コチラへ。

って、なかなか野心的なタイトルなんですが、「タイトル的に凄い安易な日本礼賛本・・・かと思ったら全然違う真面目な本だった」・・・って色んな人に言われてるんで、偏見持たずにとりあえず一度手にとっていただければと思います。

以下に、その本のの「はじめに」の部分を転載します。

あ、そうそう、なかなか、装丁がカッコイイんですよ。


(クリックで拡大します↑)

この大友克洋的世界観(笑)ぜひ実物を手にとってオビを取って眺めてみてください。

編集者さんに「映画・戦艦ポチョムキンのポスターみたいなロシア・アヴァンギャルド(ロシア構成主義)の手口で、マイリー・サイラスのParty in the USAのPVみたいな世界観(特にリンク先1分40秒ぐらいの星条旗が翻るシーンのような)を表現する感じで」って言ったらデザイナーさんとコラージュアーティストさんの大活躍でこうなりました。

あと、オビの紹介文に、ミドリムシ培養ベンチャーのユーグレナ創業者、出雲充くんがナイスな紹介文を書いてくれてます。


サンデル先生、
これが『ほんとうの正義の話』です。


もう少し長い文章を書いてくれたのを短くアレンジしたものが載っているんですが、彼からの紹介文を読んだ瞬間「おおお」と思いました。なんというか、アメリカだけが「正義」やと思ってるんちゃうぞコラァ!みたいな。

今の時代を端的にまとめると、

世界におけるアメリカの存在感が相対的には減衰していく時代

と言っていいと思うんですが、それがただ

「誰も責任持ってリードしてくれないから混乱がどんどん広がっちゃった時代」

になってしまうのか、

「アメリカが一歩引いた分、諸国民の”良識”みたいなのが責任を持って安定性を確保するようになって、いやーいい時代になったなあ」

ってなるのか、そのどちらかになるかは、これからの日本にかかってるんですよね。

いい国、いい世界、いい時代にしましょう。

それでは、以下「序文」の転載をどうぞ!

倉本圭造