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『はい論破!黙れ愚民ども!』・・・で終わっていいのか?

英国のEU離脱に関する今朝書いたブログに引用した谷本真由美さんの記事について、色々と事実誤認が含まれているという批判が起きているらしい・・・と教えてくれた人がいて、色々読むと代表的なソース(少なくとも日本のネット界隈での)はこれまたイギリス在住のこのブログの方らしい。

クローデン葉子さんのブログ 「Brexit というパンドラの箱」

これをさっき読んで、今朝ちょっと深く確認せずに引用したのは謝罪したい気持ちでいるんですが、しかし問題はそこじゃないんじゃないか?という強い疑念もあるので、そのことについて話します。

題して、「はい論破!黙れ愚民ども!」で終わりでいいのか?という話。

英国EU離脱の混乱には希望がある。

英国のEU離脱を決めた国民投票の結果で世界中の市場が大混乱となり、「市場寄り」の立場の人からはほぼ例外なく「愚民どもが!」的な苦々しい反応が溢れていました。

しかし私個人の正直な感覚では、こりゃ結構「希望」を感じる(イギリスにとっては勿論世界の他の国の人間にとっても)出来事でもあるなと感じているので、それについて書きます。

私個人は投票前日まで、「まあ残留するだろうな。でもここで残留すると、イギリスは過去数百年のように特殊な世界的影響力を持った国ではなくなって、”普通の国”になるしかなくなるだろうし、長期的に見てそれが彼らにとって良いことかどうかはわからないな」と思っていました。

なので、離脱決定のニュースには驚くと同時に、「お、イギリス国民結構やるじゃん、男前だねえー」という感じがしました。

言っておくけど私はアメリカのトランプ旋風は嫌いだし、欧州大陸の国々でくすぶってるちょっとネオナチっぽいいわゆる「右派ポピュリズム」みたいなのも嫌いです。が、今回のブレグジットはそれらとは随分違う印象を感じるんですよね。

端的に要約すると、

「アンチ市場主義」はそれ自体が単なる極論として「異議申し立て」されると「一理どころか百理ぐらいあるかもしれないが受け入れるわけにはいかない事情も人類にはある」が、今後イギリス政府という老獪さの塊みたいなプレイヤーがEUと交渉を進めていくことで、「実利と理想」を漸進的に導入していく力になるのではないか?

というようなことです。もっと端的にいうと、

異議申し立て人がテロリストならマトモな交渉は全然できないが、相手がイギリス政府なら交渉できる。それによって、極論同士の罵り合いを超える漸進的な合意形成が可能になるかもしれない。

ということです。

目次はこうです。
1●本当にイギリスにとってめっちゃ悪手かどうかはわからないぞ?
2●ブレグジットがもたらす人類へのポジティブな希望
3●まとめ